その柿落し(こけらおとし)公演に往復はがきで
申し込んだのは、今年の2月のことでした。
応募が殺到していると聞いていましたが、
歌舞伎座は、以前の雰囲気をそのまま残しています
1階入り口、通りの向こうからでないと、 全景は無理でした。 |
これが地下のフロアです! |
歌舞伎座関連のおみやげやグッズマーケットに
ここは誰でもOKなので、
歌舞伎は見ないけど・・・、という人も楽しめます。
でもここがとっても混雑、
とくに一部、二部、三部と入れ替えのときは
レジが大行列でした。
この地下から空中庭園、歌舞伎座ギャラリーに行けるようです。
そして客席
舞台はとてもひろびろ、
座席は以前に比べたら、座わり心地もよく、
広くなりました。
2階席から舞台が近く感じます。
緞帳(どんちょう)も素晴しい美しい
2階席7列目からの景色 |
これは川島織物のもの。
夕顔とひょうたんの絵柄、
緞帳は4枚あるそう。どれも最高級にきれいでしょうね~。
そして歌舞伎は・・・
詳しい説明はこちらのサイトから
http://www.kabuki-za.co.jp/
観劇した一部の演目は、
一、 壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)
鶴寿千歳
染五郎さんが、それはそれは素敵です。
衣装も美しい。
夢のような舞いが必見です。
藤十郎さんも年齢を超えた神々しさの鶴、でした。
二、十八世中村勘三郎に捧ぐ
お祭り(おまつり)
なんといっても、勘三郎さんの息子たちとお孫ちゃんが主役の舞台。
お孫ちゃんがちょっとでも動くたびに大拍手。かわいすぎる!!
そして、弟の七之助さんが、若いときの玉三郎さんのように妖艶で、美しい佇まい。
そのほかにも主役級の人たちが勢ぞろい。素晴しい!
三、一谷嫩軍記
熊谷陣屋(くまがいじんや)
歌舞伎界の重鎮、花形が勢ぞろい。
吉右衛門さん、玉三郎さん、仁左衛門さんが登場の、文句なしの舞台。
お話は悲しく(上からの要望で、要人の身代わりに息子を打ち首にして逃がした)、
それぞれの方の名演技で、会場は涙、涙
大満足な見応えでした
そして幕間のお楽しみ、予約しておいたのは
二と三の幕間40分休憩の間に予約しておいた
「幕の内弁当」。
予約できるお食事の詳細はこちらをチェック
http://www.kabuki-za.co.jp/eat/eatin/hanakago.html
私たちは、三階の「花篭(はなかご)」を選びました。
いただく時間が短いので、軽めがおすすめです。
これで2100円 |
小鉢は、イカとワカメの酢味噌あえ
ごはんはもち米が入ったおこわで、
もちっとしていておいしい。
昆布巻きは、江戸の味付け、甘くてしっかりめ。
全体的に、うん、 江戸風のお味。
満足です。
お吸い物は四角い湯葉をいただくと、下には
かわいい花形の生麩が隠れていました。
粋でしょ。
着物でいらしている方もいて、
この華やかさもすてきです。
歌舞伎座は確かに一番多い1等席が20,000円なので、
高いのです。
舞台装置、役者さんだけでなく、演奏者、道具、裏方、衣装など
総合して考えると、それは当然のことと思います。
オペラなども高い(行ったことはありませんが)わけですし、
世界に誇る日本独自の伝統芸ですから。
伝統を守るという意味で(和楽器、着物、しきたりなど)
応援していきたいものです。
ただ若い方にも見てほしい。
若い人限定で半額で見せるキャンペーン公演日とか
あってもいいのかと思いました。
半額用にしつらえたものでなく、
本物を見せる、ということで。
宇和島の猿之助さんのような舞台もおもしろいし、
本家本元の歌舞伎座の大舞台はさすがです。
またぜひ出かけていきたいと思っています。
それにしても、この新歌舞伎座の舞台に
勘三郎さんが立てなかったは、ほんとうに残念でなりません。
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